ボーダーコリーとの日々の暮らし ときどきシープドッグトレーニング


by lonmichubonnie

『護羊犬の飼育と訓練』Part6

訓練の章に入ります。

*******************************************************
訓練
訓練上、特に注意すべき3つの重点は、自分自身の修養、緬羊の注意深い取り扱いおよび犬の徹底的な訓練である。

☆自分自身の修養
護羊犬の生まれつきの性質が、十分に伸ばされるためには、自分自身の気持ちを制御し、おおいに努力忍耐し、かつ確固たる決断力を持つことが、成功するために常に必要とされている。苦心して犬の愛情を掴む人は、犬の意志を統御するために、一歩一歩気長に努力するものである。親切は絶対に必要である。苛酷な態度は、一度それを示しただけでも自分の教え子をあともどりさせる。もし、それを繰り返すならば、全てが駄目になってしまう。ある犬は恐怖心から普通の仕事をするように教育できるが、この犬は単に奴隷的に動くだけで決して頼りにはならない。気の短い人が酷く怒って犬を打ったり、杖を投げたりするならば、犬を悪くしてしまう。護羊犬は短時間で訓練することはできない。犬を訓練する時間があまりない所有者は絶対に訓練を行うべきではない。飼養管理のよくない犬は、なおさら飼い主を信用した態度をすることはあるまい。

☆緬羊の注意深い取り扱い
大抵の農家の人は、緬羊を注意深く取り扱うことの重要さを良く知っている。このためには、緬羊の生まれつきの性質に関する知識と、悪く訓練された犬によって起こる害に対する認識が必要である。乱暴な犬に、肥った家畜を不注意に取り扱わせることによって農家は毎年数千ポンドを失っていると、冷淡な商人は言っている。
数匹の犬で羊の群れを後方から追うことは、非常におろかなことであって、その犬の中のあるものは咬む癖がますます強くなる。先頭を誘導せずに、後から追ったり、咬ませたりしても、結局後尾の方は変わらないだろう。同様のことがトラックや貨車の中に追い込むときにも、柵のなかで仕事をする時にもあてはまる。羊の囲いのなかでしばしば聞かれるように、多数の犬で、大騒ぎをさせる必要はない。経験のある人は布片と1匹の上手な追い犬とで無理に後から追わせる代わりに楽に先導して半分の時間で上手にできる。緬羊は臆病な動物であるが、よく訓練された犬によって容易に移動させることが出来る。しかし、せっかちな下手に訓練された犬に扱われる時には、全く扱いにくいものとなってしまう。
緬羊に関する知識は、子羊や牝羊を取り扱う際に特に必要である、経験の乏しい羊飼いはそのためにすぐに難しいことに気がつくだろう。そして、その羊飼いを羊の群れといっしょにおくと、間違った取り扱いをするに違いない。そして、移動は常にバラバラになる危険があるので、困難な仕事となってしまうだろう。身体が弱いためや、速い歩度のために疲れきった緬羊を急がせてはならない。自分の歩度で集めるようにすべきである。激しく犬で追うことは決して緬羊を移動させないし、また、そのようにして失敗したことを、咬みつかせることによって移動させることはできない。早朝には、緬羊は日中の暑い盛りよりもずっと早く⅓の時間で集めることが出来る。上手な家畜追いは、涼しい時に最もよく仕事をやり、暑い時は羊を休ませている。

************************************************************

犬の訓練の部分は長いので次に・・・・

牧羊業は、人、犬、羊の三位一体となってこそのもの、って思いました。
どれが不足しても、駄目なんです、たぶん。
人と犬の共同作業。そして羊がいなきゃ成り立たない。



自分の気持ちを制御できてこそ、犬から信頼が得られるのかな。
感情に任せて叱ったりする人のこと、心から信頼できないもんなぁ。
弛まぬ努力と忍耐は、本当に必要だと思う。
そして常に、前向きでいること。

Janetに言われたことがあった。
「みちゅはあなたを助けようとして動いている」
それまでそんなふうに感じたことなかった。
ただ、みちゅががむしゃらに追っているだけなんだろうと思ってた。

犬がハンドラーに対して少しの畏怖と、尊敬する気持ちを持つことが必要だって。
(逆にわたしたちは、犬を尊敬すべきだと思う。)
そういうものを犬から得るためには人間性って、大事なんだなぁ〜・・・。
まだまだ自分が未熟者だと痛感(>O<)

そして忘れてはならないのは、
羊追いは犬のためにあるのではなく、羊がいるから犬が必要なだけ。
羊なしの羊追いは考えられない!
でもどうしても、趣味で羊を追っていると、犬のことばかり考えてしまって
羊の存在を忘れがち・・・
彼らだって生き物、きちんと取り扱ってこそ、
良い肉や最高の毛をわたしたち人間に与えてくれる。
犬に深追いさせたり、
羊が息切れしたり、傷ついていたりしても
平気で追わせ続けることは、良くないことなのだ。
羊は牧羊業を営むファーマーたちの財産であり、
犬がその財産を傷つけることは、あってはいけないこと。
わたしたちが練習をする時は
そのことを十分頭に入れてやらねばならないと思う。


自分の犬に羊を追わせるわたしたちのような素人は
まず始めに、羊について勉強すべきかもしれない。
羊がどんな生き物で、どんな習性を持ち、どんな時にどんな行動をするかが
理解できれば、もっと羊にとっても犬にとっても良いことがあるように思う。


余談ですが・・・
羊って、かわいい動物なんですよ〜。
わたしは以前、ボーダーコリーというものを理解するために
羊のことも知っておきたくて、羊牧場で2週間ばかり実習させてもらったのですが、
想像よりずっと面白く、かわいい、愛すべき生き物だと、その時思いました。
学生の時、いろんなことに行き詰まったときによく訪れたのは研究室の羊舎で
羊たちを観察しているだけでなんとなくホンワカ〜な気持ちになったり。
生きている間は、ホッと癒されるひとときを
亡くなってからは美味しいお肉と、暖かい羊毛を彼らは与えてくれます。
食べられてしまう運命に生まれてきても
生きている間くらい幸せな、よい環境で飼ってあげることも必要・・・ですね。 
無駄にケガを負わせたりせず、生産性に影響がないような追わせ方が
できるようになると良いなぁ(^-^)
[PR]
by lonmichubonnie | 2006-01-11 15:16