ボーダーコリーとの日々の暮らし ときどきシープドッグトレーニング


by lonmichubonnie

『護羊犬の飼育と訓練』Part3

繁殖の続きです。

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a. 系統
繁殖上役に立つ系統をもった動物は、その性質を劣化させることなく近親繁殖されてきたに違いない。その価値は自分の外貌や特性を子孫に伝える能力にある。それぞれの世代が判然とした異系交配であったり、また、各々の世代間に関係がないような系統をもつ動物はそれが雌であれ雄であれ、形質を遺伝する能力がない。それは単にその系統の遺伝子が卓越性を持たないという理由からである。近親繁殖または系統繁殖として知られている科学的繁殖方法の問題は、護羊犬の繁殖家の間では一般にほとんど理解されていない。大部分の人たちは犬を利口にしようと繁殖する際に良い系統のものは、悪い犬にとってすぐに役立つものではないと信じている。その系統はよく働く犬の系統と比較してほとんど考慮されない。しかしながら、2匹の一流の護羊犬を交配して優れたものを作ろうと期待することは最もありふれた誤りである。なぜならば繁殖においては、「同じものは常に同じものを作り出すとは限らない」という言葉がある。雄と雌の両方とも父と母があり、それらは子とは非常に異なった特性を持っていたかもしれないという事実が一般に見落とされている。


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良い犬を作ろうとする繁殖は、単に”雄と雌がいたから”ではなく
祖先についても十分な知識と、理解がなくてはならないものなのだ・・・。
と思うと、とても難しい問題。

”犬種”を作り上げる時には
たくさんの試行錯誤により、良いと思われる血だけが残され、繁殖されてきたはず。
故に、見た目に統一感があったり、安定した能力を持っていたりする。

そこに優秀な雄と雌がいたから
というだけ理由での繁殖は
おそらく働く犬としての価値を見いだすのは難しいのだろう。
より良い仕事の担い手を作るためには
先祖の系統の特性をよく知った上で
雄の血統の良いところを伸ばし、欠点を補える雌、
また、その逆もありだと思うが
とにかく、その性質や身体面をお互いにカバーできる交配が
行われるべきなのだと思う。


話は全くずれてしまうけど、
「うちの子がかわいいから、その子供が見たい」
とか
「売れるし、ちょっと小金稼げるから」
という安易な繁殖。
交配する前に、よく考えて欲しい。
病気や性質、能力(羊を追うだけではない)ともに
子々孫々を残すにふさわしいものなのかどうか。
その犬種の未来に、よい影響を与えるものなのか。
個人が満足する分にはとても喜ばしいことだと思うけれど、
良くない性質や病気が、何代にもわたって受け継がれることを考えると、
安易な繁殖は避けるべきだと思う。

繁殖って、難しい(-_-;
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by lonmichubonnie | 2006-01-05 11:02