ボーダーコリーとの日々の暮らし ときどきシープドッグトレーニング


by lonmichubonnie

『護羊犬の飼育と訓練』Part2 改訂版

2日間更新さぼってしまった。。。
12月から調子悪かったけど、それを引きずってる感じで
元日から寝てばっかり(^^;
今日ようやく少し復活したかな〜。
おかげでわんこたちは丸3日間散歩なし。ごめんね。

岩手種畜牧場の公報の続き。
繁殖、という括りで、結構濃い〜い内容。
インブリードやラインブリードの良いところ悪いところなどなど書いてある。

ということで早速。

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[1] 繁殖
護羊犬は長い間人間と親しく交わり、非常に注意深く繁殖・淘汰されてきたので、大変利口な動物(要求された仕事をよく遂行できる)となったことは疑いのないことである。護羊犬の試験が、それらの犬の聡明さは訓練によって出来たということを実証している。犬を利口にするための繁殖方法としては、外貌上(すなわちはっきり識別できる特徴や簡単に直せる欠点)から繁殖することは断じて間違いである。なお人間の加える要素も考慮されなければならない。普通の利口な犬は、熟練した訓練者が大変上手にしこめば、非常に賢い働き手となるだろう。その反面特に聡明な犬でも、ヘタな訓練者にかかると普通の平凡な働き手になってしまうだろう。上手に繁殖するためには、単に交配する二頭の犬の特性ばかりでなく、各々の犬の祖先の特性について数代にわたり研究する必要がある。その犬の不朽の名声を売るためには、雄と雌の両方の系統とも非常に聡明でなければならないということを経験が示している。また、性格、外貌、大きさなど全ての犬の特質は、彼の両親よりもほとんど祖先によるものであるという事実が主張されている。また、聡明な性質はほとんど変わらずに子孫に伝わるという事実がわかっている(この性質が伝わらない場合もあるが)。護羊犬ばかりでなく、人間を含めた全ての動物にこのことは適用できる。さらに、数世代の間怠惰なままに放任されていた護羊犬は、すぐれた祖先の系統にもかかわらず仕事という観点からすると、祖先の働く性質を伝える能力がなくなることもあり得る。犬はよく教育されればされるほど、その子孫は自己の性質をさらに良く遺伝させる。それだから長い間純粋に愛玩用として繁殖されてきた二匹の犬から、働く犬の系統を作り出そうとする努力は、実際には全く無益なことである。

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なんだか耳の痛いこともたくさん書かれてる(^^;

下線を引いた部分
「特に聡明な犬でも....」
は、シープをやっている人なら誰もがドキっとしてしまうのでは?
どんな犬でも素質はあるけれど
結局は扱う人の器量、技量で、
素質を上回り名犬になるか
及ばず普通の犬になるか
が決まってしまうということなのだろうか。
ということは、ハンドラーが努力を怠ってはいけないということ!?

そして
「犬はよく教育されればされるほど、その子孫は自己の性質をさらに良く遺伝させる」
ということは
実働犬の両親から生まれた犬の方が、羊を追う性質としては良いものをもっている
ということ・・・なのだろう。
日本でそういう犬は限られてるなぁぁ・・・。


ショータイプ(ペットタイプ?)とワーキングタイプを飼う身としては
身体能力もさることながら、精神面でもかなり異なる、と感じている。
どっちが良い、悪いではなくて”根本的な違い”というのかな。
それが個性であるのかどうかは定かではないけれど、
明確な違い、を肌で感じることは、実は結構あるのだ。
同じ犬種として同じように見てしまっているから違うと感じるだけで
同じ犬ではないのだから、違っていて当たり前なのかもしれないけど。

やはりショータイプ(ペットタイプ?)のロンは働く犬には向かない点が多い。
だからといって一緒に暮らしていく上で何等問題はない。
立派な家庭犬であり、よきパートナー。
みちゅは何をするにも一生懸命な犬で、まえがきにも書かれていたように
いつでも主人のために全力をつくす用意があると感じる。
それが近い祖先にワーキングラインの血が入っているからか、
みちゅという個体がそうであるのかは、断言できないけれど、
この文章と照らし合わせてみれば、それは働く犬の血であるような気がする。
ボニーに関してはまだまだ分からない、今後どう成長していくのか謎の部分が多いけれど
常に冷静に物事を見ているところとか、人間に対しては決して反抗しないところとか
祖先から受け継いできた良いところがちゃんと出ているように思う。

この公報に書かれていることは
あくまで”仕事として”犬を飼う場合の話であると思う。
わたしはショータイプの犬に羊を追う能力が皆無だとは思っていないけれど、
仕事として使う場合、両親やその祖先が、何代にも亘って仕事をしてきたラインであることは
非常に重要だと思うのだ。
ショータイプの犬はその能力を発揮できる場が限られているし
どんな可能性を秘めているのかは実際に飼って使ってみるしかない。
そういう賭けに出るよりは、安定してよい性能を持つ犬が生まれるワーキングタイプを
選ぶことの方が賢明に思える。
だからといって、ワーキングのラインから必ずしも素晴らしい能力を持っている犬
ばかりが生まれるとは限らないのだが。
たとえば同じ当選金額が、
70%の確率で当たる宝くじと、何%で当たるか分からない宝くじなら
普通は70%の方を選ぶ、と思う。

無駄な労力や無駄な時間を使わずに
効率良く仕事に使う犬を選ぶなら
それは繁殖の時からきちんと考えられるべきだと思う。

そういうことを言っているのかなぁ〜。


これからもっと細かい部分に突入するけど、
続きはまた・・・・。
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by lonmichubonnie | 2006-01-04 09:03